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鉄欠乏性症候群

鉄は、貧血の原因として知られています。血液の一成分である赤血球中のヘモグロビンに含まれておりこれを作るために必要なものです。鉄が不足すると正常な赤血球が作られず、小さくて薄っぺらいものになってしまい全身に酸素を運搬するという本来の能力が低下します。特に若い女性は月経による出血が定期的に起こるために鉄不足になりやすく、頻繁に見られる状態です。

 

一方、鉄は赤血球の原料になるだけではなく、体内の蛋白質を作るのに必要なものです。食事から摂取した蛋白質はアミノ酸まで消化分解され腸から吸収されます。その後、体内で必要な蛋白質に再合成されるのですがその時の触媒としてビタミンBなどと共に鉄が必要になります。したがって鉄が不足するとコラーゲンができず、見た目としては皮膚、爪、骨、筋肉にいろんな症状が出現してきます。また正常な粘膜形成もできないので消化管内側の粘膜障害、潰瘍形成などもおこりますし、正常な子宮内膜を形成できないので不妊症の原因にもなります。さらに脳内のアミノ酸であるトリプトファンがセロトニンやメラトニンに変化して行く時にも鉄が触媒になりますので、鉄が不足するとうつ症状が出現したり不眠症になったりもします。つまり鉄欠乏は全身のさまざまな症状を引き起こします。

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鉄不足は血液検査ですぐにわかります。しかし治療にはやや難渋します。もともと鉄は体内では重要な役割をしていますが、もともとは金属でもあり体にとって取り過ぎは中毒症状を引き起こします。したがってもともと人は鉄を摂取してもあまり腸から吸収はされないに出来ています。特に医薬品などで使用されている無機鉄は胃などで粘膜障害を起こしますし、直接血液内に投与する静脈注射も無機鉄である以上、症例を限定し注意深く行われるべきです。一方、有機鉄であるヘム鉄は粘膜障害も起こりにくく腸からの吸収率も良いことから私たちはヘム鉄の摂取をお勧めしています。私たちは食事による有効な鉄の摂取方法とともにサプリメントのご紹介をしています。

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